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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】
Chapter39 『やってみる』 39-10
(夏樹は、ベッドの上で頭をかかえた。)
「他に方法が、あるだろう・・? 千波ちゃん・・っ!」
「わざとだ、絶対に・・。」
『この年で起こされているなんて、恥ずかし過ぎる・・。』
(頭を抱えたまま、掛け布団の上に沈み込んだ夏樹を見て、
紫苑は声をかけた。)
「大丈夫? 良く眠れなかった?」
「夢でも、見たとか・・?」
「ん?」
『そういえば、千波ちゃんにも同じこと聞かれたな。』
「ははっ。 いや、そんなことないよ。
いつもより寝たくらいだ。」
「それ、制服? 変な事頼んでごめん。」
(夏樹は、深い紺色の瞳で微笑みながら、
紫苑の手元を指さした。)
(紫苑は、夏樹の笑顔にほっとして微笑んだ。)
「うん。 千波ちゃんが送り届けてくれたの。
あと、これも。」
(紫苑はそう言いながら、かわいくラッピングされた。 小さな紙袋を取り出した。)
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