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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】
Chapter39 『やってみる』 39-9
「千波ちゃん・・、あと5分だけ・・。」
(そう言い、夏樹は掛け布団をひっぱりながら。
紫苑に背を向け、寝がえりを打った。)
(夏樹が動いたことに、安心しながらも、紫苑は慌てた。)
「わああっ。///」
「ダメダメっ、夏樹くんっ。 遅刻しちゃうからっ。」
(背中から聞こえた、その声に。
夏樹は突然目を開けた。)
「はっ!」
「あれ?」
(夏樹は、驚き、身を起こした。)
「うわっ。
あ? 紫苑さん・・? ここ、どこだっけ?」
(目の前に紫苑が立っていた事と、いつもと景色が違うことに。
夏樹は混乱している様だった。)
「くすすっ。 snow drop だよ。
昨日、引っ越して来たの。」
「ごめんね、勝手に入って来て。
千波ちゃんが、夏樹くんが起きないだろうからって。」
「あ・・ああ〜・・。」
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