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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter39 『やってみる』 39-12


キュッ

(夏樹は、リボンを閉じて。 小さな紙袋を受け取った。)

「これは、仕舞っておこう。

静乃さんに、後で、創り直してもらうから。」

「静乃さんって・・、静乃先生の・・こと?」

(紫苑は、ふと尋ねた。)

「そう。

静乃さんも、FOTのメンバーだから。」

「FOTのオペレーターをしてくれているんだ。」

(夏樹は、書棚の向こうから部屋の中央へ移動し、
風見ヶ丘高校の制服を受け取った。)

「FOT?」

(紫苑は、まだ事情を良く分かっていなかったが。
部屋に溢れた資料から。 夏樹が何か、一生懸命取りかかっているものがあるのだろうと
察した。)

「あ、何か来てる。」

(夏樹は、窓際の机に置かれた。 パソコン画面をチェックし始めた。)

「夏樹くん。

わたし、先に下に下りてるから。 夏樹くんも来てね。」



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