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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter39 『やってみる』 39-13


「ママが、朝ご飯ごちそうするって。」

(後ろからの紫苑の声に、夏樹はパソコン画面から顔を上げた。)

「えっ?」

「いいよっ、紫苑さ・・。」

パタタッ

「それじゃあ、早く来てね。」

パタンッ

(夏樹が断る前に、紫苑は嬉しそうに。 足早に部屋を出て行った。)

「あっ・・。

うそだろう・・?」

『親切過ぎる・・。』

(夏樹は、昨晩の、桜のことを思い描いた。)

「なるべく、許可を得た人以外には・・。

関係者以外の、街の他の人には、関わりたくないのに・・。」

「大丈夫か?」

『国とどんな契約になっているか知らないが・・。』

『能力者に、そんなに勝手が許されるとも・・

思えないしな・・。』



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