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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter39 『やってみる』 39-5


「ああ・・。 何だかもう、散らかってるみたい?」

(紫苑は、微笑みながら。 足元の床に散らばった、幾枚かのプリントを手に取り。
そっと揃えながら。
机の上に重なる、いくつかの資料らしき書類の上に乗せた。)

シャッ

(明るい朝日が入る様、側のカーテンを開けながら、散らばる机の上を見る。)

パサッ

トントンッ

(資料の位置を整えながら、ふと目をやると。
プリントには、同じマークが刻まれていた。)

「・・きれいな赤い羽根。

ピンバッジと同じね? 何かのマークなのかしら?

真ん中にあるのは・・、鍵みたい・・。」

(紫苑は、一番上に乗っていた資料を見つめた。)

「・・Fragment of Time・・。」

(マークの下には、そう書かれていた。)

「これ、風見市の地図みたい?」

(プリントには、地図が描かれていて。
いくつかの場所に、印が付いていた。)

「・・ここ、ストロベリーカフェの場所・・。」



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