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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter39 『やってみる』 39-6


「昨日、夏樹くんと会った場所だわ。

何か用事があって、夏樹くんもあそこに居たのかな?」

ピコーンッ

「きゃっ。」

(紫苑は、机の上に電源が入ったままになっていた、ノートパソコンからの
突然鳴った音に驚いた。)

(デスクトップには、小さなメッセージボックスが映し出された。)

“おはよう。 夏樹君。

新しいサンプルデータが抽出出来たから、送信しておくわね。

ちなみに、全ての位置へ、FOTメンバーを配置済みだから。

夏樹君が行く必要はないわよ。

初日から、遅刻したら許さないんだからね。    静乃。”

「・・静乃?」

(思わず画面を見た紫苑は、聞き慣れた名に、ふと立ち止まった。)

「あっ!///

早く起こさなくっちゃ。」

(同時に、起こしに来たことを思い出し。 右側にある
可動式の書棚へ手を掛けた。)

キキッ



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