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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter40 『いただきます。』 40-12


(この状況に、完全に戸惑いながら。
夏樹は、隣ではしゃぐ蒲公英の元気さに圧倒された。)

「お兄ちゃん!

お野菜食べなきゃダメだよ?」

「トマトもね。」

「あ・・、ああ。」

(夏樹は、蒲公英の方に振り向いた。)

「ママがね。 お兄ちゃんが色白なのは、

いっぱい食べないからだって。 言ってたよ?」

『うっ・・。///』

(夏樹は、絶句した。)

「ははっ。

蒲公英さんは、野菜が苦手だからね?」

(誠司が夏樹に微笑んだ。)

カタタッ

(キッチンで桜を手伝っていた紫苑が、香ばしく焼けたトーストと、
ミルクをトレーに乗せて。 皆の前に並べた。)

「わぁっ。 夏樹くん。

制服似合うね?」



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