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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter40 『いただきます。』 40-13


(紫苑は、風見ヶ丘高校の、紺のネクタイを締めた夏樹を見た。)

「・・そう・・かな?」

「うん!」

(夏樹の白いシャツの胸元には、紫苑と同じ、ピンバッジが二つ。留められていた。
白い一枚羽根の模様に、ローマ字でKAZAMI、2-Aと描かれている校章と。
FOTのピンバッジだ。)

「夏樹くん。

パンで大丈夫だった? ミルク平気?」

「あ、ああ、平気。

何だか・・お邪魔してごめん、ありがとう。」

「ううん!」

「良かったら。 毎日来て。

ねぇ。 ママ?」

(紫苑はそう言いながら、最後に自分の分のトーストを持って
キッチンから現れた桜に微笑んだ。)

「ええ。

snow dropは、朝食付きって。 思ってもらって良いわよ。」

(そう言いながら、桜は夏樹に微笑んだ。)

「お姉さんがいらっしゃる時は、良いけれど。



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