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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter40 『いただきます。』 40-14


男の子の一人暮らしは、大変でしょう?」

「初めてだって聞いたし。

お手伝い出来ることがあったら、何でも言ってね。」

(言いながら、桜は誠司の隣に座り。
紫苑は、夏樹の隣に腰かけた。)

「え・・っ。 いえ・・、僕は・・。」

(夏樹は恐縮した。)

「夏樹君は、学校の他に、お仕事も忙しいでしょう?

お姉さんがいらっしゃらない時は、

お夕飯も、うちで食べても良いんだからね。」

(桜の言葉に、夏樹は瞳を開き。
改めて桜を見た。)

「!」

「あの・・まさかと思いますが?」

(夏樹は、恐ろしく嫌な予感がし。
桜に尋ねた。)

「うふふっ。」

(桜は微笑み、ちょっと椅子から立ち上がると、
優しげな模様の入った、エプロンの裾をひらりと広げて見せた。)

桜のエプロンの、ポケットの下に。 小さな、赤い片羽根のピンバッジが
留められていた。)



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