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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter40 『いただきます。』 40-3


トンッ

(外階段を下り、アパートの側面から。 正面玄関へ角を曲がると。
紫苑の家の、玄関は表通りに向かって開け放たれていた。)

(入口が開いていたので、夏樹は驚きながらも。
一歩。 玄関へ近づいた。)

「おはようございます。」

(廊下の向こうへ、声をかけてみる。)

「は〜い。

おはよう!」

(廊下の奥、おそらくキッチンの向こう辺りから。
桜の声が聞こえて来た。)

トッ

(玄関へ一歩踏み出したところで、
夏樹が上がる前に、小さな女の子が飛び出して来た。)

パタタタタッ

「わぁっ! お兄ちゃんきた〜っ。」

『うっ・・。///』

『紫苑さん、妹が居るのか・・!?』

(驚く夏樹を余所に、駆けよってきた蒲公英は、夏樹の前で急停止した。)

パタタッ



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