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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter40 『いただきます。』 40-4


「おはよう〜ございますっ!」

「初めまして。 かすが、たんぽぽですっ!」

「よろしくおねがいします。」

(ぺこりとお辞儀をする、蒲公英のかわいい紺色のプリーツが入ったワンピーススカートが揺れた。
襟元には、小さな赤いリボン。 風見ヶ丘小学校の制服だ。)

(肩ほどの長さの、薄いベージュ色の髪。
右横の髪にとめた、小さな青い小鳥型の髪飾りが可愛らしかった。)

『!』

『なんか、似てる・・。 この、躊躇いのない感じが・・。』

「・・・あ。 ああ。

よろしく。」

(蒲公英の勢いと、丁寧なあいさつに圧倒されたのもつかの間。)

「早く来て!

パパが待ってるからっ。」

「えっ!?///」

(蒲公英は、夏樹の手を取り、玄関から廊下へ。
夏樹を引き上げた。)

「いや・・、ちょっと・・。

やっぱり、僕は・・。」



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