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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter40 『いただきます。』 40-5


『そうだよな。

桜さんはともかく、紫苑さんのお父さんもいる所に、

上がり込むのは、ちょっと。 どうかしてる・・。///』

(一家団らんに慣れていない夏樹は、
当然その場にいるであろう、紫苑の父の事を考えていなかった。)

「僕は・・。」

キイッ カタッ

(断ろうと、蒲公英に視線を向けていた夏樹の目の前に。
リビングルームから背の高い男性が現れた。)

「!」

(夏樹は、深い紺色の瞳を見開いた。)

(スーツを着た背の高い男性が、すぐ側まで出迎えてくれ、夏樹に微笑んだ。)

「おはよう。

君が、夏樹君?」

「あ・・。」

(夏樹は、先に挨拶すべきだった事も忘れ、
思わず。 目の前に現れた。 背の高い男性を見つめた。)

「お腹が、減ったかい?」

「昨日は、夜着いたばかりで、大変だっただろう?」



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