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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter40 『いただきます。』 40-6


「桜さんが、朝ご飯を用意してくれていますから。

好き嫌いが無ければ、食べて行ってくださいね。」

(焦げ茶色の瞳が。 夏樹に微笑んだ。
焦げ茶色の整えられた髪に、温かな瞳。 優しげな笑顔が、夏樹を見下ろした。)

(聖や、他のメンバーとも違う。
こんな風に、自分を包み込む様な温かさで出迎えてくれる。 男性に出会ったのは、
初めてな気がした。)

「僕は、誠司です。

春日誠司。」

「こっちは、娘の蒲公英です。

仲良くしてやって下さいね。」

(誠司は、ぽんぽんと、蒲公英の頭を撫でながら、夏樹に微笑んだ。)

「うふふっ。」

(蒲公英は、誠司の足元で。 嬉しそうに笑った。)

「あっ・・、

はい。

初めまして。 お世話になります。

雨宮夏樹です。」

(夏樹は、そう言いながら。 誠司に頭を下げた。)

『ああ・・。』



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