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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter40 『いただきます。』 40-9


「・・?」

「・・はい・・?」

「・・どうして、怪我のことを?」

(夏樹は、驚いた。)

トントンッ

(誠司は、微笑みながら、自分の。 青味掛かったスーツの襟元を指さし。
小さなピンバッジに触れた。)

「・・あっ!」

(驚く夏樹の目に、誠司のスーツに留められた。 赤い片羽根のピンバッジに。
Friendの金色の文字が朝日に光っていた。)

(《Friend》を持つ人に。 早々出くわす事はないので、
夏樹は、言われるまで、意識していなく。 気付かなかった。)

「あ、あなたも。

誰かの友達ですか?」

(蒲公英が誠司の足元に居たので、FOTの名を出さずに尋ねた。)

「はい。

僕は、FOTの聖さんの古い友人です。」

「!」

(誠司は、気にせずに答えた。)

「あの・・。」



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