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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】
Chapter41 『追跡者』 41-1
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「「行ってきま〜す。」」
(紫苑と蒲公英の声が、snow dropの玄関前にこだました。)
「行ってきます。」
(玄関の外には、白いアーチが掛かっていた。)
(桜ヶ丘の上、眼下に広がる。 風見市の街並みが見える歩道へ、
歩き出した紫苑と蒲公英の後を、夏樹も。 見送る、桜と誠司に挨拶した。)
「ふふっ。
まるで、家族が増えたみたいね?」
(誠司と共に、肩を並べ、3人を見送りながら。
桜は幸せそうに微笑んだ。)
「・・そうですね。」
(誠司は、蒲公英の手を引く紫苑と。 少し遅れながら、隣を歩く。
紺色の制服に身を包んだ夏樹の、背中を見送り。)
(感慨深げに頷いた。)
「誠司さん、ポーカーフェイスが上手ね?」
(桜は、隣に立つ誠司を見上げた。)
「え?」
(誠司は、桜に振り向いた。)
「私なんて、彼を見た途端、涙が出そうになったわ・・。」
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