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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter41 『追跡者』 41-10


「・・そう聞きます。

一部は、そのおかげで運営されているという部分もあるので・・、

何とも言えませんが。」

(菖蒲は苦笑した。)

「このリムジンも、そうじゃないだろうな?

何だか、嫌だな。 僕は・・。」

(夏樹は頭をかかえた。)

「闇を無くしたいという、

気持ちからプロジェクトに参加した人は、居ないんだろうか?」

「くすくすっ。

最初は、そうだったかも知れません。

でも、大人の事情があるのでしょう?」

「・・大人の事情ね。」

(夏樹は思い直し、茶色の皮鞄から。
静乃から届いたばかりの、風見市の資料を取り出した。)

「あ、ちなみに。

FOTに関する費用は、全て聖様のポケットマネーからだと

橘さんから聞いております。」



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