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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter41 『追跡者』 41-11


「よけいに怖いよ。

その出所を聞くのは・・。」

(菖蒲の注釈に、夏樹が眉根を寄せた。)

「くすくすっ。」

(菖蒲は笑った。)

「闇を無くすこと・・。

私は、少なくともFOTの皆さまは、

聖様を中心にして、純粋にそれを望まれて集まったと思います。」

「ですが、それが気に入らない能力者の方々も、

時には、居るということです。」

「ですから、夏樹様も。

街に出られたからには、十分に警戒し・・。」

(ミラー越しに見た夏樹は、
すでに下を向き。 資料に見入っている様だった。)

「菖蒲。

白の行く予定の所へ、連れて行ってくれないか?」

「はい?」

「艶の話だと。

たぶん、疲れていて、



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