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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】
Chapter42 『向こうとこちら』 42-7
「榊よぉ。
噂なんて、その大臣さんが言うように、
くっだらねーさ。」
「くっ、くだらない・・ですと?」
(榊の笑顔は引きつった。)
「んなに、単純ならよぉ。
彩姉さんに調べさせっか?
もっと、重要な事があんのよ。」
「重要なこと・・とは?」
(榊が興味を引かれ尋ねた。)
(小太りの大臣は、榊に注意した。)
「榊、あまり関わるな・・、所詮。 可笑しな能力者の話だ。」
「はぁ・・。」
(榊は、大臣の方を振り返ったが。 狐次郎は気にせず、話し続けた。)
「あの子供はよぉ。
どうして闇が生まれたのか。 そもそも、欠片は何なのかに
関係してっと。 俺は、思うさ。」
「昔から、薄気味悪いー、子供だったからな。」
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