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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter43 『白い色彩』 43-7


「くっくっ。 どうかな?」

(聖は笑った。)

(首相は、自分をからかう態度を見せる、聖に警告した。)

「だが、あの子供をお前が手放す事は、許されていない。」

「我々との契約を忘れたわけではあるまい?」

(首相は、聖に鋭い視線を投げた。)

「僕は、手放したりしないさ。

あなたの父上とは違う、何も夏樹が怖いわけじゃないからね。」

(そう言って笑う聖に、首相が、ニヤリと笑った。)

「監視下から外すという事が。 国に背くという事が、

何をもたらしたのか。 お前は十分、身に沁みたと思ったがな。」

「お互い様じゃないか?

石垣。 能力者を刺激するべきじゃない。」

「僕には何を言っても、大丈夫だと思っているんだろうけどね。

前首相同様。 子供一人に、

プロジェクトを潰されない様に、気を付けることだね。」

(側の重役が、言葉を挟んだ。)

「先程から、聞いていれば・・! 無礼だ。」



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