HOMENovel

Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter43 『白い色彩』 43-8


「首相に対しなんと・・っ。」

(首相は、骨ばった手を上げ制した。)

「構わん。」

「意に介すな。」

(首相は、聖に向き直った。)

「これまでの彩からの報告を聞く限り。

現段階で、かつての様な被害をもたらすとは思えん。 あれは未発達な子供時に

起こり得る事だ。」

(聖は笑った。)

「くっくっ。 それにしては、僕達に圧力をかけるじゃないか?

威圧や恐怖でコントロール出来ると思っているなら、よした方が良い。

それが返って引き金を引くこともある。」

「それを防ぐ意味でも、今回の特別措置は、良かったと僕は思うね。」

「あなたの送りこんだ、はた迷惑な執事たちから、夏樹が一時でも離れられるのは。」

(重役の一人が、首相に話し掛けた。)

「・・首相・・。」

「しかし、危険であることには、変わりがありませんぞ。」

(別の者も、口を挟んだ。)



『 次ページへ 』 『 前ページへ 』
このページのトップへ