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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter44 『相容れぬもの』 44-13


「ええ。

分かっているわ。」

「私も、その為に全力を尽くしていくわ。」

(彩は頷いた。)

「闇化を防ぐ方法が、見つかっていない今。

ならば、早く闇化させ、取り出せば良い。」

「夏樹君が側に居れば、より早く。

闇化が起こり。 欠片を手に入れることが出来るの。」

「夏樹君が、街で活動する事になれば、より顕著に現れるでしょう。

結界が整備された街では。 むしろそうすべきよ。」

「それが、闇の謎の解明を早め、医学への利用の道も

開けるはずよ。」

「それは、皆さんが望んでいることですもの。」

(彩は、重役達に笑顔を向け。 重役達は、少々戸惑いながらも、笑顔を返した。)

(首相は。 手を下そうと思えば、いつでも出来る事なのだからと、自らに言い聞かせ。
自分を見つめる。 強い聖の視線を避けた。)

「・・良かろう。

彩。 お前が、それが欠片の可能性の解明を早める、手助けになると言うならば。

今回の特別措置にも、



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