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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter44 『相容れぬもの』 44-16


(聖は、金色の瞳を揺らし、微笑んだ。)

「彩君が、研究をがんばってくれるなら。

夏樹の事は、見逃してくれるそうだ。 良かったね。」

カタッ

「さて、話は終わった様だ。 では、

僕は、失礼しよう。」

(聖は、微笑み立ち上がった。)

「あまり抑えていると、肩が凝る。」

(研究所の編み出したシールドの中では、能力者はその力を弱め。
あるいは使えなくなる。)

ゴオッ・・

(そのはずだったが、それでも。)

(席から立ち上がった途端。 聖の足元から、得体の知れぬ強いエネルギーが
流れ出してくるのを、誰もが感じた。)

「うっ・・。」

「何とっ・・。」

(誰も、口出しをし。 去ろうとする聖を止める者は居なかった。)

バサッ・・

「・・・!」



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