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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter44 『相容れぬもの』 44-4


(風が届いた瞬間。
透明な輝きを放っていた、欠片の中心が、一瞬。
黒い小さな煙か。 水面に流れ出た、黒い小さな液体の様に。 内部に何かが横切った。)

シュルッ

(すると、途端に。
天井に届きそうな、黒煙を上げ。
欠片のあった所から、黒い、得体の知れない物体が。 あっという間に、吹き上がった。)

ゴオォッ!

「何だね!? これはっ・・!」

ガタタッ

(付近に座っていた重役たちは、驚き、椅子から立ち上がり。
出来るだけ遠くに、避難した。)

「・・闇か。」

(しかし、重役達の慌てぶりを余所に、首相は。 全く、表情を変えずに。
静かに呟くと。 事の様子を、黒いテーブルの向こうから。 光の無い瞳で見つめた。)

シュンッ・・

(次の瞬間に、あっという間に。
その黒い物体は、その場から消えた。)

「・・何だったんだ?」

(元に戻った室内に、重役達は、安堵し。 ゆっくりと腰を下ろした。)

「危険な物では、ないのかね?」

(一人の重役は、冷や汗を拭った。)



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