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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】
Chapter44 『相容れぬもの』 44-6
パサッ
(彩は、手元の資料を開いた。)
「これは、欠片の保持者が、夏樹君と接近し、風の力に触れた瞬間から、
闇が発生するまでの様子を捉えたデータよ。」
(資料には、複雑な波形が、いくつも描かれ。 映し出された数値は、急激に、
人体に、大きな変化がもたらされた事を示していた。)
(複雑にいくつも並べられた化学式を、読み取れる者は、重役の中にも居なかったが。
描かれた波形が、示す意味は、読み取れた。)
(風の軌跡を辿り、逆流する様に、闇のエネルギーは。
夏樹に向かい、噴き出していた。)
「瞬時の出来事で、エネルギーの波動は、どちらが先行していると
見分けが付きにくい物。 けれど、風の軌跡と、闇化のエネルギーは、
ほとんど重なっているわ。」
「夏樹君の後を、追いかけているみたいにね。」
(彩は微笑み、資料を閉じた。)
「欠片が、なぜ一部の、人の体内に眠っているのか。
闇が生まれた原因、それに、なぜ闇化が起こるのかは、
はっきりと今だ、原因を突き止められてはいないわ。」
「けれど、少なくとも。
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