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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter45 『空席』 45-10


駆の頭に一撃を与えた。)

「・・〜っ・・! 痛えっ・・///」

「佐織・・、角が当ったわよ。」

(佐織から三つ前の席に座る、チイが振り返り。 痛そうに微笑んだ。)

「駆くん〜・・大丈夫?///」

(佐織とチイの間で、紫苑は両手で顔を覆いながら、瞬きした。)

「・・うう。 紫苑ちゃん、俺には君が天使に見えるよ・・。」

(駆は大げさに、紫苑の言葉に感激してみせた。)

「大げさなのよ。 ふん。」

(佐織は、まだ怒っていた。)

「くすくすっ。

皆、転入生が来たら、仲良くしてあげてね。」

(クラスの様子を笑顔で見つめながら、静乃は微笑んだ。)

『この子たちなら、大丈夫そう。』

『夏樹くんが、心を許してくれれば・・。』

『きっと。』

(夏樹が、出来るだけ関わらない様にするだろうと、
静乃には分かっていた。)

『大丈夫。』



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