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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter45 『空席』 45-7


「佐織は、佐織って感じだろおよ。」

「(ムカッ)・・どういう意味よ〜?」

(佐織が切れかかってきたので、紫苑は慌てた。)

「さ、佐織ちゃん・・。 そろそろ行かないと、

遅刻しちゃうよ・・?」

「どういう意味って、そういう意味だろお。 なぁ、紫苑ちゃん。」

「わぁ/// なぁって、言われても・・。」

(佐織が、手に持っていた、剣道竹刀に力を込めたので。 紫苑は駆の顔を見ながら
瞬きした。)

「お、佐織。 相変わらず竹刀が似合うな〜。」

「このっ! 一太刀、くらわすわよっ!」

(佐織は、竹刀を駆に振り上げ追いかけた。)

「きゃっ。」

(紫苑は、目を閉じたが、開いた次の瞬間。
二人が遠く、廊下を走って行くのを見て。 慌てて追いかけた。)

「あっ、二人とも待って〜。」

パタパタパタッ

***

「あらあら。 まったく。」

「菖蒲くんったら、ご主人様に、甘いんだから。」



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