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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter46 『見えない敵』 46-12


ドォォーンッ!

「ん・・!」

(闇は、菖蒲の見ている前で、
高い、黒い炎の様に辺りを黒色に染めながら、巨大な塊となり立ちあがった。)

「はぁっ・・。」

『よく、こんな中で。 紫苑様をご無事に連れて帰られました・・!』

(菖蒲は、改めて、夏樹の強さを実感した。)

***

「へぇ。」

「なかなか、やるじゃない?」

「ふふふっ。

あの子。 風を操るのねぇ。」

(風見通り異空間の上空に。 その人物は居た。)

(別世界から地上に現れたその人物を。 今度は、聖の創り出した異空間が
阻む事は出来なかった。)

「闇の魔術とは、違う力みたいだけど。」

「地上の子は、魔法みたいに自然を操るのね・・。」

(クロエは、冷静に。 激しい戦闘状況を真上から見下ろしながら。
様子を覗っていた。)



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