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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】
Chapter46 『見えない敵』 46-7
コォォッ
[「3・・。」]
(夏樹の足元から、静かに風が湧き起こっていた。)
「ミュゥ・・」
(小さな黒ネコは、小さな四足に力を入れ。
足元から巻き起こる風に、僅かに逆立つ毛並みに、瞬きした。)
サァァッ
[「2・・。」]
***
(少し離れた、白い大きなリムジンの前で
菖蒲は、夏樹がターゲットを捉えたのを確認した。)
(まっすぐに、長く続く銀杏並木は、見通しがよく。
少し遠く離れても、菖蒲には、夏樹の様子がよく見えた。)
「ん?
何か、居ますね・・?」
「夏樹様の足元に・・黒い、ネコ?」
「あれは、もしやお嬢様の探されていた子ネコでは?
・・危ないですね。」
「夏樹様っ!」
(菖蒲は、何を思ったのか。 思わず、子ネコをその場から離そうと。
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