HOMENovel

Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter47 『横顔』 47-1


「! 夏樹様!

上を!」

(菖蒲は、距離のある夏樹に届くよう、声を張り上げた。)

『菖蒲・・?』

『・・っ、何で菖蒲が居るんだ・・っ?』

(夏樹は、菖蒲の声に
瞬時に上を見た。)

「はっ・・。」

ゴオッ!

「!」

(見上げた夏樹の頭上に、まるで、辺りを覆い尽くすかの様な
大きな、赤紫の円状の光が降り注いだ。)

『あれはっ・・!?』

(一瞬のうちに、夏樹は風を纏い、その場から離れ舞い上がった。)

ドンッ・・

「うっ・・!」

ゴワッ・・!

(赤紫の巨大な円状の光は。 そのまま地面に焼き付き。
奇妙な模様は、倒れている闇の上に、赤紫の光を放ちながら鮮やかに描き出された。)

「な・・何だ・・?」



『 次ページへ 』 『 前ページへ 』
このページのトップへ