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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter47 『横顔』 47-2


(夏樹は、風を身に纏い、わずかに空中に浮かびながら。
初めて見る、その不思議な光の現象を見た。)

コオオッ・・

(闇の上に描かれた円状の模様は、キラキラと光った後に。
消えた。)

『まさか・・?』

(初めて見る現象だが、それを何か、言葉に例えるなら。)

(夏樹の頭に、数馬のゲームでは見た事があるが、
現実ではありえない言葉が浮かんだ。)

「・・、・・魔法陣・・?」

『初めて見た・・。』

『あれは、当然、僕が出したものではない。

誰か・・他の能力者か・・?』

「くすっ。 それとも、本物の魔法使いだな・・。」

(夏樹は、幼いころの苦い過去を思い出し、苦笑した。)

『そうだとするなら、

次に起こる事は・・。』

(夏樹は、どうして菖蒲がその場にいるのか。
考えている暇は無かった。)

「・・!」



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