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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】
Chapter47 『横顔』 47-10
(同時に、魔法陣から、みるみる巨大な氷が噴き出し。
大きな刃となって、菖蒲の前に現れた。)
「あっ・・!」
(菖蒲は、とっさに両腕で顔を覆い。 目を閉じた。)
バリバリバリッ
『!!』
(辺りに、氷の割れる様な音が響き渡った。)
「・・・っ。」
(菖蒲は、風圧を受け、背後の壁まで下がっていた。)
(強く目を閉じていたが、
どこにも、痛みを受けなかったことに驚き。
すぐに目を開けた。)
ガララッ
(氷の落ちる音とともに、冷たい感覚が
菖蒲の側にあった。)
(それは、氷のせいだけではなかった。)
「! 夏樹様・・!」
(壁際に後退した菖蒲を覆う様に。
夏樹が、菖蒲の盾になっていた。)
カララッ
(氷の粒が、深い紺色の髪にいくつもこぼれていた。)
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