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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter47 『横顔』 47-9


コオッ

(不思議な切り込みからのぞく、長く白い美しい足元に、
小さな、魔法陣が。 赤紫の光を放ち、現れた。)

「くすくすくすっ。」

「《闇の力を秘めし鍵》《解き放て》《氷の刃》」

『はっ・・。』

(夏樹には、クロエの姿が見えなかった。 だが、少し先の上空に、先程と同じ、
赤紫の光が煌めいたのを見た。)

(次の瞬間。)

(魔法陣は、クロエの足元から、赤紫の輝きを放ちながら、
真っ直ぐに、地上にいる。 菖蒲の元に、撃ち込まれた。)

ゴオッ!

「はっ・・!」

「菖蒲っ!」

***

「はっ!」

(菖蒲は、夏樹を見上げていた付近の上空に。
赤紫の光が煌めいたのを見た。)

(魔法陣が、自分に向かい。
急速に落下してくる。)



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