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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter47 『横顔』 47-3


(夏樹は、深い紺色の瞳を見開いた。)

ズッ・・ズズッ・・

(先ほどまで、倒れていた闇は。
再び活力を取り戻し。)

(ゆっくりと、その巨大な身体を起こした。)

「・・っ。」

「こんな事が、あるんだな?」

(夏樹は、思わず唇を噛んだ。)

「2時限目にも間に合わなくなる。」

ピピッ

(夏樹は、白い指先で、腕時計に触れた。)

『出来れば、聖以外が来ます様に。』

(密かに念じながら。 夏樹は、自分の位置情報を
メンバーに発信した。)

***

ピコーンッ

(手元の通信機が鳴った音に。
長い、だらりとした腕が。 布団の間から手を伸ばした。)

「・・ん〜・・。



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