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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter47 『横顔』 47-4


・・もう〜、朝〜・・?」

(白は、まどろむ瞳で、もぞもぞと。 布団の中を移動した。)

「ん〜・・?

あれ〜・・? 夏っちゃん・・から・・だぁ・・。」

(白は、もぞもぞと、布団から顔を出した。)

(白く柔らかく、流れるような白い髪が、ふわふわと、眠そうな瞳を覆っている。)

「ん〜・・?

『魔法・・使いが・・居る〜・・?』

くすくすくすっ・・。

夏っちゃん〜・・、面白いこと〜・・言うねぇ〜・・。 ぐぅ。」

(白は、起きたのか寝ているのか、分からないくらいにゆったりと。
布団の中で、つぶやいた。)

(白の手元の通信機には、夏樹の位置情報とともに。
短いメッセージが、点滅していた。)

ピッ

『魔法使いが、そばに居る。』

ゴソゴソッ・・

(白は、布団の中から、ゆっくりと起き出した。)

「んん〜・・っ、了解〜・・。」



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