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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】
Chapter48 『風と水』 48-6
「艶ちゃんの〜・・。 夢を〜・・、見れたからね〜・・。」
(白は、まどろむ瞳で。 上空に浮かぶ、巨大な闇の真下に立ち。 微笑んだ。)
***
「誰も聞いていないのに、何を惚気ているんでしょうか?
あの方は・・?」
(菖蒲は、白の勇敢さと、無神経さに感じ入りながら呟いた。)
「ははっ。 来るぞ。」
(夏樹は、笑った。)
【ゴォォォッー!】
(闇の吠え声が、白の居る頭上から響き渡った。)
***
ドォォーンッ!
(白の居る地上へ、上空から巨大な黒い炎の塊の様に。 辺りを黒色に染めながら、
舞い散る火の粉と共に。 黒い四つ羽根が舞い降りた。)
(赤黒い炎を飛ばし。 白もろ共、地上へ押し流れたと思われた炎は。
一瞬の火の粉と共に。
巨大な水流に押し流された。)
ザッバーンッ・・!!
***
「わっ!」
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