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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】
Chapter49 『解けない魔法』 49-10
「・・わかった。」
(自分の報告が、伝わったのか疑問に思いながら、夏樹は聖を見た。)
(聖は、夏樹を見送ろうと、立ち上がった。)
「目的があるのならば、また、出会うだろう。
僕も、侵入者に注意を払おう。」
「無理やり、空間を壊し。 入って来ないところを見ると。
空間を操れる能力者かもしれないな。」
(側に立つ聖の眩い白いスーツから、強いバラの香りが
夏樹の元に漂う。)
「・・そんな人が居るの?」
(夏樹は、少し不安を覚え、見上げるほど高い。 聖の、長い銀髪を揺らす、
笑顔を見上げた。)
「居ると思うよ。」
「それに、世界は広い。」
「人とは・・限らない。」
(自分を見下ろす。 聖の金色の瞳の揺らめきに、夏樹は胸が高鳴るのを感じた。)
「・・魔法陣が現れたんだ・・。」
「まさかと思ったけど。 菖蒲も見ている。
僕達とは違う、能力者かもしれない。」
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