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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】
Chapter49 『解けない魔法』 49-4
「来るとか、絶対にやめてくれ。
これから街での暮らしを満喫するところだから。」
「またまた、
寂しかったんだろう?」
(光を集めて揺れる、嬉しそうな金色の瞳に。 夏樹はため息をついた。)
『ったく、能天気なんだから。』
「ふぅ。
空間の中に、何かがあっても。 本人は気付かないんだな?」
「ん?」
(聖は、金色の瞳で、興味深げに夏樹の紺色の瞳を覗き込んだ。)
「・・聖の創り出した、風見市の異空間の中に。
僕らの他に、誰かが居たよ・・。」
(夏樹の言葉に、聖は、金色の瞳を開いた。)
『侵入者か・・?』
『今度の結界には、夏樹の風を追える様に。 少し手を加えたから、歪が
いつもより出るとは思ったが・・。』
『誰かが侵入するとは、考え難い・・。』
(聖は、大きな銀の扉を指さした。)
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