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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter50 『ランチタイム』 50-1


キンコンカンコーンッ

(風見ヶ丘の校舎と校庭に。
昼休みを告げるベルが鳴り響いた。)

パタタタッ

「どこで食べる〜?」

「お庭っ。」

「うん!」

(明るい昼の太陽が射し込む、小学校校舎の玄関前から、
パタパタと何人かの小さな女の子たちが、列をつくって飛び出して来た。)

(紺色のプリーツが入った、風見ヶ丘小学校の制服ワンピースは、
元気な足取りに揺れ、女の子たちは。 校舎わきの、木々の生い茂る細道を通り、
校舎裏にある、中庭を目指した。)

***

(自由にお昼を食べて良い校舎内には、
友達とやり取りする、小学生たちが。 廊下にあふれていた。)

トットットッ

(友達の間を縫って。 きょろきょろと、何かを探しながら、
小さなお弁当箱を両手にかかえ。 廊下の真ん中で迷っているらしい蒲公英に、
友達のひとりが話しかけた。)

「たんぽぽちゃ〜ん!

いっしょに食べよ〜っ。」

「あっ、ともちゃん。 数馬くん、みなかった?」



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