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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter50 『ランチタイム』 50-3


「?」

(怜は、智の表情に、きょとんとした。)

「かずまくん、まだ来たばっかりで・・、おともだちいなくて

きっとさみしいんだよっ。」

「お庭に一人ぼっちで、いるんじゃないかなっ?」

「たんぽぽちゃんっ、いってあげなくちゃね!」

(突然、力が入り出した智の様子に、怜は隣で瞬きして二人を見つめた。)

「??」

(戸惑う怜を余所に、蒲公英は、智に励まされ。 思い切り笑顔になると頷いた。)

「・・っ、うん!」

「たんぽぽっ、数馬くんさがしてくる〜っ。」

パタタタタタッ

(蒲公英は、笑顔で二人の前から。 明るい廊下の向こうへ走って行った。)

「?? トモちゃん、きゅうにどうしたの?」

(怜は、きょとんとして、智を見つめた。)

「・・わからない? レイ〜?」

「なぁに?」

「恋よっ・・、恋っ!」



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