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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】
Chapter50 『ランチタイム』 50-6
カチャチャチャッ
(カラフルなスニーカーにカラフルな半ズボン。
完全にアレンジされた制服に付いている、いくつものマスコットやバッジが、
数馬の地団太に音を鳴らした。)
「ううっ・・。 夏っちゃんの、バカ〜っ!」
(茶色のふわふわした髪に、仄暗い木陰の下で、
被ったかわいい帽子に付いている。 いくつかのピンバッジや、
FOT No.8と刻まれている小さな赤いバッジが見える。)
(数馬は、とうとう泣き出した。)
「・・ぶゎ〜んっ・・!」
「ううっ〜・・、びぇ〜んっ・・。」
『夏っちゃんが・・、来ないからだっ・・。』
『夏っちゃんがっ・・、来ないからっ・・。』
「・・うぁ〜んっ・・。」
(数馬は、泣きながら、小さな両手で、思い切り帽子を握りしめ。
泣き顔を隠すように。 深く帽子をかぶった。)
(帽子を握りしめる小さな手に、力がこもる。)
(どうして涙が止まらないのか、数馬には分かっていた。
数馬が待っているのは、夏樹ではなかった。)
カララッ
(裏校舎のガラス扉が開き、小さな人影が。 数馬の側にやって来た。)
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