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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter51 『サプライズ』 51-1


「あら、こんにちは。

夏樹くん。 随分遅かったわね?」

(2階の教室への階段を、登り切ったところで。
静乃は、階下から登って来る夏樹を見つけ、微笑んだ。)

「こんにちは。 静乃さん、

ごめん、遅れて。」

(夏樹は、小学校校舎から。 連絡通路を通り、高校校舎まで来た。)

「良いのよ。

行くだろうと思ったわ。 白くんが本調子じゃなかったから。

それに、

菖蒲くんったら、一緒にいても。 いつも夏樹くんのことを

考えているの。」

「え?」

(夏樹は、静乃を見つめながら、階段を上った。)

「街に出た、あなたの事が気になってしかたがないみたい。

ふふっ。 まさか異空間の中にまで、ついて行くなんて。」

「ああ・・、あれは。」

(夏樹は、階段を上り、2階まで来た。)

「久しぶりに、ゆっくり過ごせたのに。



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