HOMENovel

Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter51 『サプライズ』 51-10


(夏樹は、紺色の瞳を、大きく見開き。
振り返った後ろに立って居た、クラスメイトを見つめた。)

「・・!・・」

「・・駆・・っ!」

(あまりの衝撃に、夏樹は思わず、声に出してしまった。)

『・・大地・・駆・・。』

『何で、ここに!?』

『ど、どうして・・?』

(駆は、夏樹に初対面で、名前を呼ばれたことに気付かなかった。
それよりも。 夏樹があまりに驚いた表情をしたので。
いよいよ、腹の調子でも悪いのではないかと心配した。)

「お・・おい。 バイトし過ぎて疲れてるんじゃね〜か?」

「大丈夫かよ?」

(駆は、まだ夏樹の左腕を掴んでいた。)

『間違いない・・! 駆だ・・!』

(背が高い駆は。 短い茶色の髪に、制服を雑に着こなし。
見るからに体育会系で、明るく。
良く日に焼け、健康そのものだった。)

『小学校4年の時以来だから・・、

すっかり、変わってるけど・・。 僕を心配して見る、目は、あの時のままだ。』



『 次ページへ 』 『 前ページへ 』
このページのトップへ