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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter51 『サプライズ』 51-9


(夏樹は、ちらりと佐織を見たが。
ぺこりとお辞儀をすると。
何も言わず、席に着こうとした。)

「お、おいおい。」

「腹の調子でも悪いのかよ? 雨宮。

顔色わるいぞ〜。 大丈夫か?」

「・・・。」

「なぁって。」

(夏樹が、何も答えず、紫苑の隣の席に座ろうとしたので。
後ろから話しかけていた駆は。 思わず心配になり、
立ち上がって、夏樹の側に来た。)

「おいっ。」

(駆は、椅子に手をかけた夏樹の左肩に、後ろから触れた。)

『・・・!』

「冷たっ!」

「お前、雪だるまみて〜だなっ。」

(駆の面白そうな声に、夏樹は思わず振り返った。)

『!』

「・・っ、誰が雪・・。」

『・・、この会話。 前にしたことがある・・。』



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