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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter51 『サプライズ』 51-3


(2-Aの教室の前まで来た。)

「そう思うかしらね?」

「ん?」

(夏樹は、静乃の意味深な笑顔に、不思議そうな顔をした。)

ガララッ

(静乃は、花柄のスカートを軽やかに揺らしながら、
教室の扉を開くと。)

(クラスメイトに向かって。 微笑んだ。)

「さぁ、皆。

お待たせ。」

「転入生が来たわよ。」

「!」

「きゃ〜っ!」

「来たのね〜っ。 どんな子、どんな子〜っ!」

ザワザワザワッ

(静乃の一声に、2-Aの教室中がざわめいた。)

(廊下に待つ、夏樹のもとに。 歓声が届いていた。)

『・・ん・・。』



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