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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter51 『サプライズ』 51-6


(静乃は、夏樹が嫌な気持ちだろうことを察しながらも、
笑顔で勧めた。)

「・・。」

(夏樹は、一瞬。 静乃に、冷やかな視線を投げた後。
静かに、一言。 あいさつした。)

「雨宮夏樹です。

よろしく。」

(夏樹は、それだけ言うと。
表情を変えずに、口を閉ざした。)

(しかし、時が止まった様だったクラスは、
動き出した。)

「きゃぁ〜っ!///」

「きゃ〜っ!!///」

「めちゃくちゃカッコいい!」

「ねぇ、ちょっと!

どこがダメなのよっ、佐織!」

(前の席の女の子たちは、後部座席の佐織に振り返って抗議した。)

「うっ。 たしかに、

顔はまぁまぁね。」

(佐織は、最後部の席で両腕を組みながら。 認めた。)



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