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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter51 『サプライズ』 51-7


「でも、執事さんには、負けるわ。

背が足りないもの。」

(そう言ったものの、夏樹が現れた途端。 クラスの中に、何か不思議な気配が、
流れた様な気がしていた。)

(剣道を習っている佐織は、変化を敏感に感じ取り。
夏樹から、外見だけでない、何か。 ただならぬ気配を感じていた。)

「うう〜ん。

これは・・、手強そうね。」

「仲良くなるのは、至難の業かも。」

(佐織は、腕を組んだまま。 表情を変えない夏樹を見つめた。)

(静乃は笑顔で、クラスと、夏樹を見た。)

「じゃぁ、席は。 開いているところに座って。

春日さんの隣ね。」

「ええ〜っ!」

「良いな〜! 紫苑〜っ。」

(前の席の女の子たちが、羨ましそうに、後ろを振り返った。)

トッ

(夏樹は、答えずに、後方へ向かって。 歩きだした。)

「ねぇ、彼女とかいる? 夏樹くん。」



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