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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter51 『サプライズ』 51-8


(横を通り過ぎる時、眩しそうに見つめながら、
女の子たちが夏樹に声をかけた。)

「・・・。」

トッ

(夏樹は、答えず。 教室を横切った。)

「問題は、性格の方ね。」

「愛想がないわ。」

(佐織は、冷静に見つめながら。
紫苑の背中をつついた。)

「紫苑。 彼って、あんな感じ?」

(夏樹が教室に入って来たことに、感動し。
見惚れていた紫苑は、佐織の問いかけに、我にかえった。)

「うっ、ううん・・。 そんなことないと・・、思うんだけど。」

『優しくて・・、笑顔がすてきで・・。』

(紫苑のすぐ側まで来た夏樹に、
佐織は、席を立って迎えた。)

「雨宮くん。

わたし、佐藤佐織。 クラス委員をしてるの。

よろしくね。

何かあったら、何でも言って。」



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