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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】
Chapter52 『サボる』 52-12
(他の二人の反応に反し、目に見えない黒い煙に包まれ。 夏樹に声をかけられた少女は、
振り向いた途端。 目の前の夏樹を見て、口を開き、ただ息を飲んだ。)
「・・・っ///」
(夏樹は、少女からの闇の気配が、強まるのを感じ。 見つめながら、
紺色の瞳を細めた。)
「・・あっ・・///」
(少女は、夏樹の視線に動揺した。)
(透き通る程に白い肌に、鮮やかな深い紺色の瞳の少年が、間近に自分を見つめていた。)
トクンッ
(少女を包み込む煙は、黒く渦巻き。 濃さを増して行く。)
「・・っ! ・・はい?」
(少女はなんとか答えた。)
「化学室ってどっち?」
(夏樹は、黒煙に注意を払い、静かに近づき。 少女に尋ねながら。
少女の友人と、少女の間に
割って入った。)
トッ・・
「え、ええ〜っと・・。///」
「どこ?」
(夏樹が、真剣な表情で尋ねながら、どんどん自分に近づくので。
少女は思わず、階段を一歩下に降りながら。 化学室があるらしい、階下を指さした。)
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