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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】
Chapter52 『サボる』 52-2
「・・むぅ。 ガード固〜・・い。 どの辺に引っ越して来たのかなぁ?」
(紫苑の机に寄りかかりながら。 夏樹が消えた、ドアを見つめる女の子に、
佐織が後ろから声をかけた。)
「美菜。 興味があるなら、紫苑に聞いてみなさいよ。」
「え?」
(美菜はショートカットの髪を揺らして、振り返った。)
「彼、紫苑のお母さんのアパートに越して来たの。」
(聞くなり、美菜と一緒に来た女の子たちは、ほぼ同時に、すばやく。
紫苑に振り向いた。)
「・・っ!! なんですって!?」
「紫苑〜っ! そんなこと、言ってなかったじゃん。」
(美菜が、机に詰め寄った。)
「わわっ。 美菜ちゃん〜/// あのね、越して来たばっかりだったから・・。///」
(美菜は、慌てる紫苑にニヤリと笑うと、思い切り紫苑に抱きついて、
くすぐりはじめた。)
「このっ!」
「きゃぁっ///」
「このこのっ。 さては抜け駆けしようとしたなっ!」
「きゃぁ〜っ/// やめて・・っ。 助けて佐織ちゃんっ・・///」
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