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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter52 『サボる』 52-4


「くすくすっ。

それじゃぁ、皆。 次の授業遅れない様にね。

また帰りのホームルームで。」

「は〜い。」

「またね〜♪」

ガララッ

(何人かの女の子たちが、教室を後にする。 静乃に手を振った。)

「で、で、どうなのよっ。 紫苑。」

(美菜は、紫苑を解放すると。 期待の眼差しで見つめた。)

「・・うう〜んっ///」

「アパートに越して来たってことは、彼って一人暮らし?」

「///ふえ?」

(紫苑は、少しくしゃくしゃになりながら。美菜の腕の中から顔を上げた。)

(佐織もはっとした。)

「ああ・・そうねぇ。 そういえば、家の人の仕事の都合で、

風見市に越して来たって聞いたけど。」

(ふと思いかえし、何か事情があるのではないかと思えて来た。)

「うう〜ん。 家族で一緒に暮さないってのも、変じゃない?」



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